STORY
KINGDOM HEARTS(1作目)の物語を振り返る
続編を追ううえで前提になる出来事を、順を追って確認します。特に終盤の3つの選択は、以降の作品すべての土台になります。
あらすじ(ネタバレなし)
デスティニーアイランドという小さな島で暮らすソラ、リク、カイリの3人は、島の外の世界を見るためにいかだを作っています。
しかし出発の前夜、島は嵐に呑まれ、3人は離れ離れになります。見知らぬ町で目を覚ましたソラは、キーブレードと呼ばれる鍵の形をした武器を手にし、同じく仲間を探していたドナルドとグーフィーに出会います。
3人は、次々と闇に沈んでいく世界を渡りながら、それぞれの探し人を追っていきます。行く先々はディズニー作品の世界で、その世界の住人たちと関わりながら旅は進みます。
ここから先は、旅の結末と、終盤に起きる出来事に触れます。
KINGDOM HEARTS クリア後
出発 — デスティニーアイランド
ソラ、リク、カイリの3人は、島を出るためのいかだを作っています。動機は同じではありません。ソラは3人で外へ行きたい。リクは、この島の外に何があるかを知りたい。この差が、そのまま物語の対立軸になります。
嵐の夜、島は闇に呑まれます。リクは差し出された闇に自ら手を伸ばし、ソラはその場でキーブレードを手にします。同じ夜に、2人は別の方法を選んでいます。
旅の構造 — 鍵穴とハートレス
トラヴァースタウンでドナルド、グーフィーと合流し、ソラは世界を巡ります。各世界には「鍵穴」があり、そこから闇が入り込むと世界そのものが崩れます。ソラの役割は、鍵穴を封じて回ることです。
この構造には副作用があります。ソラは鍵穴を閉じるために世界を訪れ、閉じたら去る。旅の途中で交わした約束を、彼はその世界に置いていくことになります。KH2 以降で繰り返し扱われる「戻ってくる」という主題は、ここから始まっています。
並行して、リクはマレフィセントの側で動き、カイリを探しています。目的は同じ「友人を取り戻す」ですが、手段として闇を選んだ点だけが違います。
終盤の3つの選択
**1つめ。** ホロウバスティオンで、リクは「闇に身体を明け渡す」ことを選びます。より強い力があればカイリを救えるという判断です。結果として彼は自分の身体を失い、以降の物語で長く代償を払い続けます。
**2つめ。** カイリの心がソラの中にあると判明したとき、ソラは自らキーブレードで自分の心を貫きます。カイリを戻すためであり、その代償として彼自身がハートレスになります。彼を人間に戻すのはカイリです。ここで一度、「救う側」と「救われる側」が入れ替わります。
**3つめ。** 最果ての「扉」の前で、ソラとリクは、闇の側から扉を閉じる選択をします。リクは向こう側に残ります。ミッキー王も同様です。閉じるためには、内側に誰かが残らなければならなかったためです。
1作目はここで終わります。カイリは島へ帰り、ソラはリクと王を探して再び歩き出す。この「未回収のまま終わる」構造が、続編の出発点になっています。
次に何を読むか
扉を閉じた直後から『Chain of Memories』が始まります。ソラの記憶を扱う作品で、KH2 の冒頭を理解するにはここを通る必要があります。
リクが向こう側で何をしていたかも、同じ作品で語られます。1作目だけでは、彼の物語は途中で切れたままです。
出典
- 作中描写KINGDOM HEARTS 本編— デスティニーアイランド、ホロウバスティオン、エンド・オブ・ザ・ワールド